メキシコで最も美しい町の一つであるグアナファト(Guanajato)の街並みは、幻想的な雰囲気の中、クビレテ山を筆頭に堂々とそびえ立つ山々の山腹に広がっています。数多くの歴史的建造物に見られる洗練された建築と独特の町並みから、1988年グアナフアトはユネスコにより世界文化遺産に認定されました。グアナフアトの名声と富は、スペイン人が発見した近郊の豊かな金銀鉱脈に由来します。かつてはチチメカ族の遊牧民族がこの地方に住んでいました。初めてスペイン人がこの地にやって来たのは1541年で、町は1570年に建てられ、王フェリペ五世よりその称号を授かりました。18世紀後半になると、グアナフアトはニュースペインの中でもメキシコシティに次ぐ重要かつ富裕な町となりました。
グアナフアトは、その歴史・伝統文化・素晴らしい建築や年間平均18℃という恵まれた気温などにより、国際的な観光地となっています。今日のグアナフアトは類まれな美しさとコロニアル時代の豊かな伝統を備える町です。
グアナファトの通りは、谷あいでは曲がりくねった急勾配の小道となり、トンネルとなり、そして地下道になっています。その地下道は世界でも唯一といえるもので、谷あいに広がる色とりどりの家々の間を縫うように伸びています。
グアナフアトのホテル
グアナファトの観光名所:
カテドラル:コレヒアタ・デ・ヌエストラ・セニューラ教会(Basilica Colegiata de Nuestra Senora)。内装が見事です。奥には、イエズス会が建てたチュリゲレスク様式のラコンパニーア聖堂(Templo de la Compania)があります。
アロンディガ・デ・グラナディータス(Alhondiga de Granaditas):元々は穀物貯蔵庫でした。1810年から始まった独立戦争で政府軍がここを要塞として立て篭もり、イダルゴ神父率いる解放軍との激戦が行われました。現在は、州立博物館として使用され歴史関連を中心としてグアナファト銀山の様子などを展示しています。
フアレス劇場(Teatro Juarez):メキシコ屈指の美しい劇場として知られています。1873年に建設がはじまり1903年に完成しました。正面玄関の柱はギリシャ風に装飾されています。グアナファト銀山が産み出した富をふんだんに使った豪華な建築物です。フアレスは、メキシコ建国期の大統領であるベニト・フアレスの名前からきています。
ミイラ博物館(Museo de las Momias):100体以上のミイラを展示した博物館です。エジプトのミイラのように死後に処理をしたものではなく、グアナファトの特殊な土壌と乾燥性気候が産み出したものです。普通に埋葬されたものです。ちょっと不気味な博物館ですが、多くの見学者を集めています。
バレンシアーナ(Valenciana):アロンディガ広場から峠道を5kmほど行った場所にある村です。内装が金箔で覆われ巨大な祭壇があるバレンシアーナ寺院があります。鉱山(La Bocamina de Valenciana)があり、内部を見学できます。
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