メキシコ 
メキシコシティ

 メキシコシティは、メキシコ合衆国の首都です。アステカ王国のかつての首都。メキシコ中南部の標高約2240メートルの高地に位置しています。人口2,000万人を超える大都市です。
 
 アステカ王国時代はテノチティトランと呼ばれ、テスココ湖の湖上に築かれた壮麗な都市でした。1519年スペイン人エルナン・コルテス(Hernan Cortes)のメキシコ征服により破壊され、湖は埋められ現在のヨーロッパ風の都市が築かれました。メキシコシティ(Mexico City)は英語での呼び方で、現地ではメヒコやメキシコ市を意味するスペイン語のシウダー・デ・メヒコ(Ciudad de Mexico)と呼ばれています。正式には、Distrito Federal(=連邦直轄地、略称DF)と称されています。なお、1986年に起きた大地震では沢山のビルが崩壊しましたが、その多くが地盤の緩い埋立地にあるものです。
 メキシコのみならず中南米の経済の中心地でもあります。市内には高層ビルやホテルが林立し、道路はいつも車で埋め尽くされていますが、排気ガス規制が緩く、その上、市の周辺が4000メートルを超える山々に囲まれているため、高地による空気の薄さとあいまって、大気汚染が酷いことでも有名です。
 
メキシコシティーのホテル

メキシコシティの観光名所:

市内

 チャプルテペック公園(BOSQUE DE CHAPULTEPEC)市の中心に位置する公園としては世界でも稀にみる広大な森林公園。メキシコ杉が茂る園内には国立人類学博物館を始め、動物園・植物園・美術館・チャプルテペック城・湖などがあります。
 チャプルテペック城(CASTILLO DE CHAPULTEPEC):もともとはスペイン総督の週末の別荘として建てられました。1934年に国立歴史博物館(MUSEO NACIONAL DE HISTORIA)となりました。大統領公邸としても使われ、当時の調度品や装飾が今も残っています。
 国立人類学博物館(MUSEO NACIONAL DE ANTROPOLOGIA):メキシコが誇る世界的な大博物館。1階は考古学部門、2階はメキシコ各地に住むインディオの民族学部門の資料が展示されています。メシカ室とマヤ室は圧巻です。「アステカ暦」とも呼ばれる巨大な太陽の石には奇怪な宇宙観が刻まれています。
 
 国立宮殿 (中央政庁、PALACIO NACIONAL):堂々たる中世建築物。現在は大統領の国務室、大蔵省、メキシコ近代化の父と仰がれるベニートフアレスの記念室などがあります。独立の鐘やディエゴ・リベラ(DIEGO RIVERA)の壁画は必見です。
 
 国立芸術院宮殿(PALACIO DE LAS BELLAS ARTES)世界に名高いバレエ「フォルクローリコ」、ナショナルシンフォニーオーケストラ、クラシック及びモダンバレエの拠点となる劇場でオペラハウスの機能もあります。敷地内にある美術館にはアロッソ、リベラ、タマヨなどの壁画やメキシコ美術の展示があります。
 
 国立近代美術館(MUSEO NACIONAL DE ARTE MODERNO):ホセ マリア ベラスコの作品が常時展示してある。メキシコの才能豊かな風景画家のほか、オロスコ、リベラ、ルフィーノ・タマヨ、シケイロス、ドクトル・アトゥルなどの現代美術家の作品を揃えている。
 
 三文化広場(PLAZA DE TRES CULTURAS):トラテロルコ(TLATELOLCO)の広場にアステカ時代の神殿の遺構、植民地時代のサンティアゴ教会(IGLESIA DE SANTIAGO)、現代の高層ビルの外務省という3代に渡る建築様式が集まっています。三つの時代の建築が集まっているので、三文化広場よ呼ばれています。
 
 テンプロ・マヨール(アステカ遺跡、RUINAS AZTECAS - TEMPLO MAYOR)1913年工事中にアステカ神殿の墓底部や蛇の彫刻が発見され、ここがアステカ帝国最後の最大都市テノチティトラン(TENOCHTITLAN)の中央神殿跡であることが証明されました。テンプロ・マヨール博物館が隣接しています。
 
 ソカロ(中央広場、ZOCALO):アステカ帝国時代には神殿が立ち並んでいた重要な場所であり、現在もなおメキシコの政治的・宗教的中心地です。正式名は「憲法広場(PLAZA DE LA CONSTITUCION)」。毎朝夕に行われるフラッグセレモニーは観光の名物となっています。
 
 グアダルーペ寺院(BASILICA DE GUADALUPE)「褐色の聖母」として知られるメキシコの守護神「聖母グアダルーペ」図像を奉る本山です。バチカン公認のカトリック3大奇跡の寺の1つで、図像は堂内の祭壇の上部に掲げられています。隣にはオリジナルの旧寺院があります。
 
 ソナ・ロッサ(繁華街、Zona Rosa):高級繁華街として知られ、ブランド店、レストラン、ディスコ、骨董店、お土産屋などがあります。レフォルマ通りの南側、インスルヘンテス通り、チャプルテペック通りに囲まれた一帯です。
 

郊外

 テオティワカン遺跡(RUINAS DE TEOTIHUCAN)メキシコ中央高原2番目の規模を誇る古代都市遺跡。水と農耕の神々を祭る宗教都市を築いた種族は謎です。太陽と月のピラミッド・ケツァルコアトルの神殿・死者の道などが、750年頃繁栄のさなかに突然謎の滅亡を遂げました。
ティオティワカンのピラミッド
 ・太陽のピラミッド(Piramide del Sol)
 ・月のピラミッド(Piramide de la Luna)
 
 ソチミルコ(Xochimilco)アステカ時代のメキシコシティは大半が湖で、水路で繋がっていました。当時の面影を残す大きな水路が残っている場所がソチミルコです。休日ともなれば、ボートを借りて水路を行き来する行楽の市民で賑わいます。
 


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